医療法人社団 三谷眼科
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その他の診療

緑内障

1. 緑内障とは

目の硬さ(眼圧)が高くなって、目の情報を脳に伝える神経(視神経)が障害され、見える範囲(視野)の一部に見えない場所ができる病気を緑内障といいます。ほとんどの場合、特別な症状もなく少しずつ進行しますが、視力は末期になるまで低下しないので、ご自分では気が付きにくい病気です。
早期発見のため、最近では、人間ドックや健康診断でも緑内障に関する検査が含まれていることが多いのですが、40歳をこえたら、一度、眼科でくわしい検査をうけて頂いた方がよいでしょう。

 

2. 検査

眼圧検査;目の硬さを調べる検査です。10~21mmHg(水銀柱)が正常です。
眼底検査;目の底の神経の状態を調べます。神経の線維が1本の束になって脳に向かう部分を視神経乳頭といいますが、緑内障では、この乳頭部のくぼみ(視神経乳頭陥凹)が深く大きくなるのが特徴です。また、乳頭部周囲の神経の線維がうすくなっているのが観察される場合もあります。
視野検査;自覚症状を確かめる検査です。緑内障の視野障害の進行の仕方には一定のパターンがありますので、進行段階を把握するために重要な検査です。
検診や初期の緑内障の検査には、自動視野計を使った検査(静的量的視野検査)を行います。片目で5~10分で終わる検査です。また、進行した緑内障の方や、自動視野計では判定がむつかしい場合は、手動の視野計による検査(動的量的視野検査)をします。この検査には片目20分程度の時間がかかります。
視野測定には、特別の検査薬は使いません。ただ、途中で集中力が途切れると、結果が不正確になりますので、患者様のご協力が必要です。

 

3. 治療

現在のところ、いったん障害をうけた視神経を元に戻す方法はありませんので、進行を予防するのが緑内障治療の目標になります。そのために、眼圧を下げて、視神経を保護し、視野障害が悪化するのを防ぐようにします。
眼圧を下げるには、まず点眼薬から始めるのが一般的です。眼圧をどの程度まで下げれば病期の進行が防げるかは、緑内障の進行程度によってちがいます。点眼薬だけで十分な効果が得られない場合には手術治療が必要なこともあります。
日本人には、眼圧が正常範囲であっても、緑内障の視野障害が進行するケース(正常眼圧緑内障)が多いことがわかっており、眼圧が十分に調節できているかを判定するのがむつかしい場合もあります。

 

4. 経過

正常眼圧緑内障のように、眼圧が正常範囲でも視野障害が進行する場合もありますが、眼圧が高くても視神経や視野に変化が現れないことも決してめずらしくありません。また、近視の強い方の視野異常は特別に治療を行わなくても進行しないこともあります。このように、緑内障と診断して適切な治療法を決めるには、繰り返しの検査と、長期にわたる経過観察が必要なのです。
緑内障自体は決して進行のはやい病気ではありません。もし緑内障と診断されたら、根気よく病気と付き合っていくようにしていきましょう。